u393のサガン鳥栖な毎日

サガン鳥栖サポーター。サガン鳥栖、Jリーグ、サッカー。色んなことぼちぼちと綴ります。

チームとフロント

J1リーグは残り8試合となり、チーム及びフロント、サポーターは来シーズンのことも考えながら今後の試合を戦っていくことになるだろう。J1で考えると、優勝争いと残留争いがある。極端な話だと優勝争いはもし上手くいかずに優勝を掴めなくても来シーズンも優勝を争うチャンスが巡ってくる。ただ、残留争いは違う。争いに敗れ、チームが降格という結果に至ってしまうと来シーズンは1つ下のカテゴリーでの戦いとなり、J1とは異なるモチベーションで開幕を迎えることとなるだろう。もちろん、選手も短い選手人生の中でJ1という日本のトップカテゴリーにこだわり、移籍を考えることもあるはず。そのため、チームの降格というのはそのチームの選手の人生をも左右するといっても過言ではない。今日、午後7時よりアビスパ福岡vsジュビロ磐田の試合が一足先に行われたが、ジュビロ磐田が接戦を制して3-2で勝利し、残留争い真っ只中のアビスパ福岡としては苦しい敗戦となった。福岡は降格圏外の15位甲府と現時点で勝ち点10差、福岡は1試合消化数が多い為、甲府が次の試合で勝利すると残り7試合で勝ち点13差ひっくり返すことが必要となる。17位湘南、16位名古屋もアビスパと勝ち点は3しか変わらず苦しい状況は変わらない。この3チームに残留の可能性は残されているし、プロとして最後の1試合まで全力で戦うことは当然ではあるが、チームの今後を考えると戦い方やフロントの姿勢も変わってくる。どのチームも開幕前はタイトルなどの目標を目指しチームの補強を行なうが開幕後に理想が現実と異なった時、チームの方向性をシフトチェンジする必要があり、そのタイミングは非常に重要。シーズン途中での補強は夏のウインドー期間のみで限られており、残留に向けて大金を払って有力な選手を獲得するチームもあれば、監督のサッカーを信じて最低限の補強だけでチームのベースを保ったまま戦うチームもある。そこで今回に気になったのが名古屋グランパス。現時点で年間順位は16位、Jリーグ発足時のオリジナル10として未だ降格をしたことのないチームが苦境に立たされているのが現状だ。開幕当初こそ、新加入選手を活かして攻撃的なサッカーを展開したが、それも長くは続かず気づけばチームはこの順位に沈んでしまった印象。ただ、フロントは1stステージ終盤からチームが流れに乗れなくなった時も、2ndステージに入って勝利がない時も、監督交代はしないことを示していたが、ここにきて監督を交代し元日本代表の闘莉王の獲得も発表した。正直、夏の補強はしているものの動きが遅すぎると思う。選手も前監督もサポーターもフロントに振り回され、結果的に誰も納得しない形になったように感じる。サポーターとしてはこの決断を信じるしかないのだが、本当にチームのことを考えるとこれはベストな判断なのだろうか。名古屋グランパスがこのまま降格するとは思わないし、メンバーを見てもここからひっくり返す力を十分に持っているチームだとは思うが、現時点でもかなり残留は厳しく、1つの負けも許されない状況での監督交代はチーム内での多少の混乱もあるはず。つまり、これまでの積み重ねとは違うサッカーで勝ち続けなければ残留は厳しいのだ。もし、降格のことも念頭に入れて来シーズンの戦いも考えての今回の監督交代と闘莉王獲得があったとしたら良いのだが、その場しのぎの決断だとすると今後、選手もサポーターも何を目指し何を信じればいいのか分からなくなると思う。サッカーはチームとフロントの距離が近く、海外ではオーナーがチームの補強に首を突っ込み自分の駒のように選手を扱い、チームを作り上げることも少なくない。日本ではそのようなチームが出てほしくないと思うが、どちらにしてもサポーターはチームを信じるしかない。