u393のサガン鳥栖な毎日

サガン鳥栖サポーター。サガン鳥栖、Jリーグ、サッカー。色んなことぼちぼちと綴ります。

残留争い

J1リーグもいよいよ優勝・残留争いが激しくなり、1試合にかける重みが大きくなる時期だろう。特に近い順位の相手には絶対に負けることはできないし、そこで勝利を掴めば一気に勢いに乗れる。サポーターとしてはいつも以上に緊張感のある試合を見ることができる。優勝争いはタイトルをかけた強豪同士の争い、一方の残留争いはシーズンを通して苦しい戦いが続いたチームによるサバイバルともいえる争い。1つのことを争うということは同じだが両極端な争いと言えるだろう。今回はその残留争いを現状の年間順位の下位3チームに絞って考えてみる。現在の下位3チームは上から順に名古屋、湘南、福岡。勝ち点は名古屋、湘南が19、福岡が16となり、15位甲府の勝ち点が23のため、降格圏外との勝ち点差は名古屋、湘南が4、福岡が7と1ゲーム以上の差となっている。残り9試合、この3チームで降格圏外へ脱出できるチームは出てくるのだろうか。

16位 名古屋グランパス 現在リーグ戦は1stステージ途中から16戦勝ちなし。夏の移籍期間に扇原、ハデソン、酒井を獲得し、巻き返しを図ったが未だポジティブな結果としては現れていない。また、扇原に関してはリーグ戦で負傷し戦線離脱、その他にも怪我人が出ている状況。最近は5-4-1の守備的なシステムを敷いているが、簡単に失点する場面が目立ち、守備の立て直しが急務だろう。チーム全体で見ればタレントは多く、上手く戦術がハマれば爆発する力は秘めている。まずは組織での守備を見直し、攻撃は苦しいが少ない人数で攻撃するのが現状ではベストかもしれない。ただ、勝ちがなく内容も良くない時期が続いており、次の勝利までモチベーションの部分では難しい戦いが続くかもしれない。

17位 湘南ベルマーレ 現在はリーグ戦6連敗中。昨シーズンは昇格の勢いそのままにリーグ戦8位と非常に内容も結果も満足のシーズンだったはず。ただ、J2時代から長く湘南のセンターラインに君臨した遠藤と永木、またその他の主力が移籍したダメージは大きく、サッカーこそ大きくは変更せずに2016年に挑んだが、中々結果がついてきていない。湘南は連敗こそしているが内容は相手と互角、それ以上の試合もあり、シーズン中のどこかのタイミングで勢いに乗っていればこの順位ではなかったかもしれない。攻めても決めきれないことが問題のように思えるが、前線の選手は昨シーズンと大きくは変わっていない為、昨シーズンはチャンスを決めきれなくても守れていたが、今シーズンは決めきれない試合展開の中で我慢して守備ができていない。シーズン途中に岡本、ウェズレー、ジネイを獲得し、岡本は出場に至っていないが、ウェズレーはスーパーサブとして、ジネイは先日の広島戦にチャンスを作り出し、あとは結果が待たれる。攻撃は最大の防御というように、先制することで豊富な運動量を自分たちのペースで発揮できる展開に持ち込めれば勝利も近いはず。

18位 アビスパ福岡 現在2連敗中だが、2ndステージは比較的勝ち点を積み重ねている。最近の試合も完敗という内容は少なく最後まで粘りのあるサッカーをできている。この残留争い、試合の最後の最後まで粘って勝ち点1でも拾っていくことが大事だろう。夏の移籍期間で三門と駒野の守備的なポジションを2人補強した。三門は加入してから主力としてボランチのポジションで良い仕事ができている。駒野は補強というよりリオ五輪の影響でチームを離れる亀川のバックアップのような形でチームに加入したと思うが元日本代表のサイドバックという経験は非常に心強いし、正確なクロスやプレースキックはチームにもチャンスをもたらすことができるため、この補強は的確だった。ただ、その他の選手のコンディションが悪く、ダニルソンウェリントンのコンディションが上がってくれば、チームとしてのオプションも増え、試合の流れを変えられる展開も多くなるはず。

この3チームの運命は良くも悪くも残り9試合にかかっている。チームが目指す理想のサッカーはできないかもしれない。ただ、残留と降格、その差はあまりにも大きく、内容にも結果にも注目したい。