u393のサガン鳥栖な毎日

サガン鳥栖サポーター。サガン鳥栖、Jリーグ、サッカー。色んなことぼちぼちと綴ります。

ミスターサガン 高橋義希

サガン鳥栖のサポーターに「ミスターサガンは?」という質問を投げかけると、その多くは同じ答えが返ってくるだろう。サガン鳥栖はJ1リーグ5年目のシーズンを送っている。シーズン前の予想では毎年降格候補や下位の順位を予想され、今シーズンも1stステージこそ中々勝てない時期が続いたが2ndステージの好調さを見ると今シーズンの残留はもちろん、来シーズンに多くの期待を持っているサポーターもいるはず。こんなサガン鳥栖にはJ2の苦しかった時代からチームを支え続けてくれている選手がいる。今シーズン、フィッカデンティのサッカーの中で最も重要といえるアンカーのポジションを務めている高橋義希だ。サガン鳥栖がJ1に昇格しサポーターは当然増え、J1にいるサガン鳥栖しか知らないサポーターも多くなった。もしかすると、「ミスターサガンは?」という問いに豊田や池田、ミヌの名前を挙げる人もいるだろう。だが、J2時代からサガン鳥栖を応援しているサポーターは間違いなく「高橋義希」の名前を挙げるはず。ヨシキはサガン鳥栖に2004年に入団。自分自身2005年からサガン鳥栖を応援しているが試合を見るようになった時、すでにピッチで躍動するヨシキの姿があった。2010年と2011年はベガルタ仙台で過ごしたが、2012年にサガン鳥栖に復帰すると、今シーズンはサガン鳥栖での11年目のシーズンとなる。プロサッカー選手が1つのチームに長く在籍し続けることは簡単ではない。チームが好調でも不調でもチームに欠かせない存在であり続け、カテゴリーが上がりチーム力が上がれば自分自身の成長もしなければならない。監督が代わり戦術が変われば、それに対応する必要もある。また、選手としての能力も大切だがサポーターに愛されることが最も重要だ。ヨシキは今挙げたどの項目にも当てはまり、選手としても人間としてもサガン鳥栖には欠かせない存在になった。今シーズンはボランチの層があまり厚くなく、そこでヨシキにかかる期待はとても大きかった。フィッカデンティのサッカーは日本ではとても特殊でヨシキが努めるアンカーのポジションは好守でチームを支える最重要な場所。そこにヨシキ以外の選手も起用されたがマッチする選手は誰もおらず、それと同時に今もヨシキのポジションで代わりの選手はいない。1stステージこそ、負けが多くヨシキへアンカーの適正をポジションを疑う声も多くあったが、戦術が浸透するにつれて、その評価は真逆のものとなる。守備では両サイドのミヌ、福田と連携し相手のパスコースを切り、危険察知能力も抜群。攻撃では長い距離を走り前線まで飛び出していける、それは試合終了間際でも変わらない。ヨシキはトラッキングシステムのデータでは常に上位になり、ヨシキの活躍なくしてサガン鳥栖の好調はありえないとも言っていいだろう。今シーズンの活躍だと年齢がもう少し若かったら日本代表に選ばれてもおかしくない。サガン鳥栖がこれから先のシーズンも2ndステージのようなサッカーを続けていく為にはヨシキの活躍は勿論、ヨシキに代わる若手、ミスターサガンを育てていくことも大事になる。チームを支え続けサポーターに愛される選手を育てることは難しい。でも、サガン鳥栖は「高橋義希」という素晴らしい選手を育てたサポーターがいることを忘れてはならない。今シーズンは鎌田、福田と若手もチームの中で大きな役割を任され、選手の成長にも繋がっている。また、来シーズンから石川、田川もトップチームに昇格するが、チームの主力の年齢も上がっており、若手が今後チームの成長のカギを握ることは間違いない。若手はヨシキを含め素晴らしい選手たちの背中を見て、サガン鳥栖の中心選手に成長していってほしいし、自分自身もその成長の過程を見るのが非常に楽しみだ。